さよなら、そつろん

 卒論の口述試験を終えた。あっという間というか、むしろあっけなかった。これで、試験はすべて終わった。ほんとうに、卒業を待つばかり、となってしまったんだなぁ。口述試験の際になって、「ここを、こうすればよかった」とか、うんざりするような心持ちだったけれど、周りからの評価は悪くない様子。論文としては、破綻しているかもしれないけれど、内容でカバーができていたのなら、それはそれでいいのかもしれない。恩師から、「胸に食い込んだよ」と、メッセージをもらい、それがいいことなのか、悪いことなのかわからなかったけれど、でも、いいことなんだと思うことにする。
 個人的には、口述試験中にあまり泣かなかったことに感動している。あんな文章を書いておきながら、泣かないつもりだったのか?と言われてしまいそうだけれども。泣かない、のが一番かっこいいのだけれど、そんな芸当は私にはできないから、だからいい。
 
 人伝いだけれど、友人が卒論を提出しなかったと聞いた。卒論の話はほとんどしなかったけれど、悩んでいるような様子ではあった。彼女が、どの時点で提出しないことを決めたのか、考えるだけで胸が詰まる。推測に過ぎないけれど、どうしようもできなくなって、もう考えられなくなって、匙を投げてしまったのだろう。うつむく彼女の姿が、目に見えるようで、少し苦しい。だけど、その一方で、私は開いていたノートを閉じるような、ぱたんとなにかが終わるような気がした。彼女が、新しいノートを用意して、新しくページをめくって行けるのならば、それが一番いいのかもしれない。だけど、私にはどうにも判断がつかない。悪い方向に向かっていないことだけをいのる。
 彼女から、直接話がなかったのは、おそらく聞かれたくないからなんだろう。私は、批判する気なんて、これっぽっちもない。だけど、もしそれを誤解しているのであれば、なんとかして知らせてあげたい。だから、もし、この文章を読むようなことがあるのであれば、つらいときに何もしてあげられなかったことを、申し訳なく思っている、と伝えたい。

 ごめんなさい。

こんな回りくどいことせずに、メールを送るのが最善の処置なのかもしれないけれど、干渉されたくない可能性もある。悩みどころだ。


 今日はこれから、高尾のほうに行ってくる。一泊してくるのだけれど、つれあいがきちんと食事をとるのか心配だ。あとでまたメールをしなくては、念には念を。風邪ぎみだったけれども、少しは回復してきた模様だ。一応、薬局によって、頭痛薬とマスクを買って行こう、と思う。山は寒いだろうか。あまり服をもっていくつもりはないから、心配だけれど。でも、まぁ、なんとかなるか。そろそろ、出る準備をしなくちゃ。十一時半には、駅前にいなくちゃね。

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