欠けた気力



 昨日の日食が終わってから、わたしの中でも何かが欠けてしまったのではないか、と思うほど無気力でいる。やるべきことはたくさんあるのだけれど、なにも手がつかなくて、怖くなるほど。これを書き終えたら、もう一度着替えようかと思っている。着替えると、気持ちがしゃんとなる。木曜まで、家での仕事だからってらくちんな服を着ていたら、気持ちまでだらりとしてしまう。


 最近、またたくさん写真を撮っている。撮っているのは、専らつれのことばかり。休みの時間が合わないことが増えたせいかもしれない。写真をプリントしようかな、と思いつつ、始めたらきりがなくなりそうな気もして、なかなかふんぎりがつかない。仕事を先にやらなくちゃって。
 写真を撮っていて、たまに思うことがある。このひと、こんなかおだっけ?って。人は生きてるから、いつもちがう表情をしていて、じっと見つめると、なんだかいつも違ってみえる。だから、ふとした瞬間に、あ、こんな顔だったんだなぁ、と再確認したり、また再発見したりする。それが楽しいところ。日常の風景ばかりになってしまうけれど、たまには、どこか遠くへ行きたいと思ってしまう。来年は、どこか海外へ行こうね、ってこの間話をしたばかり。フィルムのカメラも持って、どこかへ行きたい。


 また日食のことに話は戻るのだけれど、昨日の朝はつれの車に乗って、途中までは一緒に行動できた。日食は一緒に見れないな、と残念な思いでいたのに、急につれのお使いをすることになって、それでね。だから、いつもは玄関で見送るのだけれど、一緒に出勤しつつ、日食をみつつ、たった十五分程度の短いドライブ。こういうことが素直に嬉しい。だって、夜はいくらベッドのなかで一緒だとしても、眠りはとても個人的なもので、それぞれ別々の眠りの中に落ちていくから。でも、そういう個人の時間があるからこそ、生きていられるのだけれど。それでも、物足りないと感じてしまうほどには、さみしがりなわたしたち。
 つぎは、いつ時間を合わせることができるかわからないけれど、行きたいところができたから、電車に乗って、バスに乗ってでかけていきたい。京都の街にある、羊毛専門店。そこで、糸紡ぎのキットを手に入れようと思って。やりたいと思ったことは、やっぱりやるべきだし、そのためにはお金も時間も割きたい。休みの日が、だからとても楽しみ。今週は無理でも、来週にはできれば。

 少し、気力が戻ってきたかもしれない。着替えて、欠けてしまった部分を、自分でまた補って。

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