andyのセーター

 同居人andyのために編んでいるセーターが、佳境にはいってきた。ヨーク部分も、残すところ8段。すぐに編み終えてしまうだろうことを考えると、嬉しいような寂しいような気持ちになる。自分のためにウェアを編むのも好きだけれど、大事な人のために編むのは、もっと楽しい。似合うだろうか、とか、サイズは大丈夫かな、とか、本当にいろいろな事を考えながら編む。編むということは、とても個人的で、こじんまりとした作業の繰り返しなのだけれど、人のために編むときは、その人との対話のよう。仕事の間はどうしても離ればなれだから、編むということを通して、そばにいるような気にもなる。冬はあまり好きではないけれど、このセーターを着て街を出歩くandyさんの姿を想像するだけで楽しい。あと少しで完成だけど、最後まで愛情を込めてひと目ひと目編もう。

 かぎ編み講師の通信講座も始めたし、冬の手作り市のために手を止めている時間はあまりない。だけど、この秋のなんとも静かな午後の陽気のもとでは、心がどこかへ旅に出てしまう。金木犀に香りが、冷たくなり始めた風に乗って、作業部屋に届くその度に、息を深く吸い込んでしまう。ふぅ、っと集中力が切れて、秋の気配に身を委ねてしまう。そのせいか、なかなか作業が進まない。よくないなぁ、と思いつつ、また同じことを繰り返してしまう。とはいえ、日本の秋は素晴らしい季節。忘れたくない香りと、空気の思い出。下の動画は、この季節によく合うなぁ、と思った曲。編み物のおともにしてる。去っていく秋のような、ちょっと寂しい感じがして好き。



 

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