おいしいインスタントコーヒー




 今朝は、四時に目が覚めた。ベッドから、Andyさんが出ていくのがわかって、ぱちりと。声をかけたら、起きているとは思ってなかったようで、かなり驚かれてしまった。Andyさんはトイレに行った後、ジョジョを読むために作業部屋に入ってしまった。まぁ、今日これから漫画を返却しにいかなくちゃいけないから、焦るのも無理はない。少し寂しいなぁ、と思いつつ、しばらくベッドの中でぼんやりとしていた。
 今日は、これからチラシを配ったあと、近江八幡まで行こうと思っている。恩師がイベントのゲストとして呼ばれているそうで、会いにいってこようというわけ。もちろん、Andyさんも一緒だ。その後で、買い物をして帰ろうと思う。お使いを頼まれていることもあり、えんソープのストックが切れそうになっていることもあり、買い物が楽しみだ。

 



恋愛は一昨日すでに息を引取った。本日あるところのものは「性欲に関する幻想」なんだよ。


 昨晩、久々に稲垣足穂を読んだ。本当は『少年愛の美学』を読みたかったのだけれど、いざ手に取ってみると、読む気がしゅんと萎えてしまったので、足穂全集の『一千一秒物語』の巻に収録されてる、「わたしの耽美主義」を読むことにした。わたしが好きなのは、「一瞬間の夢心地」という小見出しのところ。きちんと意味がわかるわけではないのだけれど、羅列されているものたちに対してわき上がってくる、なんとも言いがたい美しさ、愛しさがいい。上に引用した箇所もとてもいい。

 この箇所を読んで、ふと思い出したのが、大江麻衣の「夜の水」という散文詩。この散文詩の中に、

昭和以降に恋愛はない、街はいつもばかみたいにセックスしかみえない男子女子が連れ立って歩く、みんな死なないといけない

という一文があるのだけれど、足穂の一文との共通性がある気がしている。でも、リアリティというか、粘着度は全然違う。大江麻衣の言葉は、ねっとりしてて、あぁ、いやだなってなるんだけれど、足穂の言葉はさらりとしてて、トレーシングペーパーの質感。どちらも好きなんだけれど、わたしの本質はきっと大江さんにより近いから、足穂の文のほうがまぶしくて、自分から遠くて好きだ。

 わたしは、大学のころから稲垣足穂を愛読しているけれど、彼の書くものを理解しているかと聞かれると、首を縦には振れない。澁澤龍彦に関しても同じような感じだ。好きだけれど、よくわからない。ただ、足穂のつけるタイトルを眺めていると、まるで鉱石図鑑や、宝石箱をのぞいているような、わくわくとした気持ちになる。鉱石を、人差し指と親指でつまみ持ち、きらきらと反射する光を眺めて楽しむ、だけど石の細かな成分には別段興味はない。そういう楽しみ方をしているので、稲垣足穂好きとは言えないような気もしてくる。楽しみ方は人それぞれ、ということで。

 Andyさんがいれてくれる、インスタントコーヒーはなぜだかとてもおいしい。朝早くから、そのコーヒーが飲めるので、わたしはとても幸せです。
 


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