ハーブティーのこと/ Story time


 昨日、買い物で歩き疲れて帰ってきたとき、ほっと一息つきたくてハーブティーでもいれようかと思ってキャビネットを開けたとき、引越しして以来ハーブティーの在庫を切らせていたことに気がついた。ここ十数年、ハーブティーが家にないことなんて、一度たりともなかったのに、それだけ今回の引越しで気持ちがバタバタしていたんだなって今更ながら思った。ないとわかると、余計ほしくなってしまうのが人の性。ハーブティーが飲みたすぎて、お風呂に入った後なのに、濡れたままの髪で街に出た。幸い今の家の近くには輸入食品を扱うお店があって、そこに駆け込んだ。


 わたしがハーブティーを飲むようになったのは、間違いなく祖母の影響だ。ブラジルに暮らしていた高校時代、当時は生理痛があまりにひどくて、立てなくなることもしばしばあった。そんなわたしを見かねて、祖母がハーブをブレンドしたハーブカクテルをよく作ってくれた。
 特にたくさん飲んだのは、カモミールとバジル、レモングラスのミックス。(カモミール、ミント、レモングラスのこともあった。)このブレンドは、筋肉の緊張をほぐして、痛みを和らげる働きがある。リラックスもできるから、PMSなんかでイライラしてたり、不安になっていたりするときにも、驚くほど気持ちがリフレッシュできた。
 レモングラスやミントは祖母の家の周りにたくさん生えていたから、リラックスしたいときには、自分で率先してハーブティーを作るようになった。自生しているものを、はさみでちょきっと拝借して、そのまま摘みたてをお茶にするのは新鮮だったし、なにせ格別においしい。自然のものをいただくことのすごさって、高校生のときに学んだこと。
 ハーブティーを作ったり、ハーブを乾かしたり、山の中に入ってハーブを探し出して手作りシャンプーを作ってみたり、自由な高校生だった。そのせいか叔母にはフォレストガンプやポカホンタスって呼ばれていたけれど、こういうことがわたしは大好きだった。普段はインドア派だけれど、自然の中で土に触れたり、植物を観察したり、木に登って何時間も過ごしたりするのは自分には必要だったんだと思う。

 わたしのハーブティーアディクションはそのあたりから始まったのかと思うんだけれど、香りがいいとか、リラックスの働きがどうのとか、そういうのを抜きにしてもハーブティーはおいしいし、古き良き時代の自分の姿を思い出すから好きだ。あと、祖母のことも思い出す。祖母と一緒に過ごした時間はそれほど長くないのに、祖母の影響ってすごく大きくて、自分の母よりも祖母の真似をたくさんしている。わたしが好きなものごとは、どこかしらすべて祖母とつながっているから不思議だ。

 ハーブティーは、わたしにとってme-timeを過ごすために必要不可欠なものだ。ほっと一息つくと、次に進もうかなっていう気持ちになるし。でも、都会の夜の街を、濡れたままの髪で歩くのも開放感があってよかったな。山の中でも、都会の中でも自分を取り戻すために、今後もきっとハーブティーは飲み続けると思う。

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