昨晩のこと

 昨晩、母さんと電話で話した。普段は忘れようとしていることが、母さんと話していると、ふらふらと頭の中に舞い戻ってくる。今一番考えたくないこと、だけど私の首を絞め続けている「それ」と、どう折り合っていけばいいのか、まだわからないでいる。毎回同じことを言い、毎回同じことを言われる。だけど、本当にどう折り合っていけばいいのかわからない。許すこともできない。母さんは「気にしない、考え方を変えなさい」と言う。努力はしているつもりだ。だけど、気がゆるむと、すぐに脳裏に浮かんでしまう。「それ」のことばかり考えたいわけではないのに、「それ」ばかりが頭を占領する。考えすぎることと、自信がないことが私の最大の欠点だと母さんは言う。それは、自分が一番わかっているんだよ。頑固で、人の考えを聞かないのも知っている。
 母さんと話す度に、この人を傷つけているんだろうな、と自覚しながら話している。この人に、こんなに迷惑かけてて、私は親不孝ものだと思う。人からみたら、そんなことないのかもしれないけれど、私の自覚としてはそう。
 本当は自立したかった。金銭的にも、精神的にも、もう親を頼りたくはなかった。だけど、今の自分はそれができていない。学生だからいいじゃない、と言う人がいるかもしれない。それも自分に言い聞かせてはいる。だけど、それが許せない自分がいる。「わたしのせいで」なんて言うことは、驕りだ。私の器はそれほど大きくない。だけど、今の家庭状況がよくないのは、自分のせいだと感じてしまう。被害妄想。
 情けないのは、声に出してこういうことを言えないことだ。泣きながらでもいいから、話せればいいのに。私は泣くことが怖くて、感情が乱れるのが嫌で、結局うちにこもったままだ。いつも同じことを反芻して、こうやって文章にしている。そうしないと、押しつぶれてしまいそうになる。罪の意識から逃げるために、言い訳ばかりしてる。それがちっとも助けにならないこともわかっているのに。自己救済にすらならないとわかっているのに。

 言葉にすらできなかったら、と考えると怖くなる。

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