You live only once





 今年に入って、ずっと長く伸ばしていた髪の毛をバッサリ切った。ずっとやってみたかったベリーショート。フロントからみたときは似合うだろうと思っていたけれど、横顔に自信はないし、頭の形も良くないからずっとチャレンジできないままでいた。だけど、ー人生は一回きりだと思って、年明け早々に髪を切ったのだった。

 最初に髪に鋏を入れたときは、怖くて仕方がなかった。この長さに戻るまで少なくとも3年はかかると思うと、背筋がこわばった。とんでもなく似合わなかったら?切るんじゃなかったらって後悔したら?頭の中はぐるぐるしたけれど、いざ切り終わってみると、なんてことない。気持ちはスッキリしたし、これまでのどの髪型よりも、自分のパーソナリティにあっている気がして、とても嬉しかったのだった。

 人生は一度きり。多分、そうとはわかっていても、なんとなく意識しないまま生活している人が大半だと思う。わたしもそうだった。だけど昨年病気になってからは、命は有限なのだということを強く意識するようになった。昨年末には1ヶ月くらいの短期間で、肝臓の数値が4倍くらいに跳ね上がってしまったり、数ヶ月間無月経になってしまったり、自分の体が思うように機能しなくなることの怖さを思い知らされた。少し大げさかもしれないけれど、自分はいつ死んでもおかしくないと思ったし、今生きていることの不思議を自覚するようになった。幸い、患っている病気はすぐに死ぬような病気ではない。だけど、死と隣り合ってることを自覚してるから、今の生活をこれまで以上に尊いと思えるし、これが今の人生だって、感謝の気持ちでいっぱいでいる。

 だからこそ、やってみたいことを待っていたらだめだと思った。

 正直、今の自分は片付けたいのに、どうやって片付けたらいいのかわからない問題を抱えたままでいて、そのunsolvedな状態にかなりストレスを覚えている。それに、パートナー以外の人とは、腹を割って話すことがなかなかできなくて、自分が感じていることや考えていていることを、必要な人々に、必要な形で共有できていない気がしている。吐き出すべきなのに飲み込んでしまっていることや、人に頼ったらもっと簡単にできることもあるし、コミュニケーションで躓いていることは痛いほど自覚している。

 そういういくつもの解決したいことが、未解決のままだから心も休まらないし、不安は尽きない。人生は短くて、命には限りがあるのに、マインドフルに「今この瞬間」と向き合えていないと思うことも少なくない。それが勿体無いことだとわかってもいる。不安が自分を縛って身動きが取れないなんて、より一層勿体無い。それを振り切るためにも、髪を切ったのだ。

 それに、わたしは自由で失うものなんて実際に何もない。地位もないし、質素な生活をなんとか遅れる程度の収入しかない。持ち物も少ない。でも、自分にとって大事なことや、自分がどんなものに価値を見出す人なのか、どんな生き方をしたいのか、譲れない信念は明確にある。それがあるなら、前に進むしかないんじゃないの、っていうね。言うは易く行うは難しだけど、今前に進まなかったら、ほんとに死んじゃったらどうするの?毎日、そうやって自分に言い聞かせている。

 働くことに対しても、今、いろいろ思うことがあって気持ちがもやもやしていたけれど、次のプランが見えてきた。一度しか生きられないのだから、改善するのを待つのではなくて、自分で動き出そうと思ったら気持ちが吹っ切れた気がしている。だから、あまり落ち込みすぎないようにしよう。結局、なんとか収まるところに、うまく収まるように世の中できているのだし。

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