自分で自分をつくること



 パートナーがメンタルの調子を崩している。適応障害が再発したのだ。(といっても、実際は再発ではなくて、一度落ち着いたと思ったものの、無理して頑張り続けてしまったのだと思う。)自分の体調管理に必死すぎて、パートナーに無理させてしまっていたのはとても申し訳ない。


 でも、再発がきっかけになって、パートナーは以前よりも自分の心身の声に素直になっていると思う。今はとにかく、好きな映画をみて、映画ブログを書いて、映画の話ができる人と話して、美味しいご飯を食べて、美味しくお酒を飲んで、とにかくゆっくり休んでもらっている。

 わたしも相変わらずの状態なので、家計は厳しい。だけど、お互い今は休む時期なんだと、どちらも無理せず、無理させず、慎ましく生活する毎日です。コロナの影響で、今後の仕事や、お金のこと、生活のこと、不安は尽きないけれど、まずは心身が健康でないと何一つできないから。





 実は、数日前に、パートナーと少しギクシャクすることがあった。

「今観たい映画を全部みたら、もう死にたい」って言われ、とても悲しい気持ちになった。その言葉に対し、もう少し冷静になれたらよかったのだけれど、「あなたの人生には、わたしはもういないの?」って、とっさに言い返してしまった。

「自分には映画を観ることだけが癒しや」って言われて、もっと寂しくなった。でも、パートナーの過去をよく知っているので、その言葉の意味はよくわかって、自分がいながらそこまで思い詰めさせてしまっていることが余計に悲しかった。
 お互い少し気持が落ち着くのを待ってから改めて話をして、ふたりでうぇんうぇん泣いて、こころが静かになるまで待った。こういうことは、わたしたちの間ではよくあることだ。
 

 話し合ってから、映画に関わる楽しみを増やしてみたらどうか、ということになった。好きな映画に出てくる俳優さんが着ている衣装を、自分も着たいのだって。じゃあ、2人で実際につくってみようって。

 わたしがパートナー用に作っていたリネンシャツの型紙をもとに、首元の開き具合いをどうしたいか、腕の感じはどうしたいかなどを話し合いつつ、新しい型紙を作った。試作なので、布は以前買っていた紺のダブルガーゼを使うことに。(ダブルガーゼは、パートナーのお気に入りだ。柔らかいのが特に好きなんだって。)

 わたしは横でアドバイス(できるほどうまくないけれど)しつつ、パートナーが布の裁断も、ミシンもひとりでやった。丸一日かけて、シャツを作った。
 出来栄えは、初めて作ったウェアにしてはすごくきれいな仕上がりになった。そりゃ、失敗しているところもあるので、後ほどお直しが必要だけれど、ほんまに素敵に仕上がったと思う。なにより、服を作る全ての工程を、パートナーがものすごく楽しんでいるのがわかって、それがわたしには嬉しかった。ミシンには自信があるみたいで、自分の頑張りを誇らしく思っているように見えた。
 

 着たい服を自分でつくって、自分でなりたい自分を演出するのってわたしは大事だと思う。お化粧なんかもそうだ。メイクをすることで、少しでも自分のことを素敵と思えるのであれば、その力はどんどん借りていきたい。(もちろん、メイクしていない素顔の自分をもすきになることはもっと大事だけれどね。)眉毛を整えて、着たい服をきて、スキンケアも頑張って、頭もきれいに丸める。自分がなりたい自分をつくって、外に出かけていく。

 映画を観ること以外にも、楽しめることが増えたらいい。生きる糧を増やしていけたらいい。好きな自分をつくって、そういうことが、癒しになって、今よりももう少し生きやすくなったらいい。わたしは、常にその手伝いをしていきたい。 

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