Theo −テオ− という名前の毛糸


 Mais ou Menos(まいぞめのす)のカーディガンは、手で紡いだ毛糸を使ってカーディガンを編んでいます。もちろん、市販糸を使っているものもあるし、手紡ぎと市販糸を組み合わせて編んでいるものもあるけれど。でも、やっぱり手で紡いだ毛糸を使って編むのは、特別な経験で。さらにいうと、紡いでみて、この糸は特別だな、と思うものができることもあったりする。

 Theo(テオ)は、この先もこの毛糸を長く紡ぎ続けたいなって思った色合わせだ。黄色に朱色、ロイヤルブルーを組み合わせてつくった色。わたしだったら、きっと組み合わせなかった色。
 この組み合わせを選んだのは、パートナーだ。持て余していた少量ずつのカラフルな羊毛で、色をつくって欲しいとリクエストしたところ、すごく素敵な色を作ってくれた。この三原色のような組み合わせが、わたしのなかでクリックしたというか、何かがバッチリ合うのを感じたというか。



 色を組み合わせた篠(上の写真の筒状になった羊毛の塊のことを、篠−しの−と呼びます)を紡ぎ終えたときの、なんとも言えない感動は今でも覚えている。

 なんて素敵な色なんだろうって、見惚れるようで。しばらく、毛糸のかせを抱きしめたり、眺めたりしてかわいがったし、夜眠るときに枕元においたりするくらい気に入ったのだった。編むのがもったいないって思ってしまうほどに。




 Theo(テオ)というのは、ゴッホの実の弟、テオドルス・ファン・ゴッホのこと。テオは生きていたゴッホの唯一の理解者として、変人扱いだった兄であるゴッホを経済的に支え続けた人物なんだそうだ。テオがいなければ、ゴッホは埋もれた画家のままだったかもしれない。

 この糸の色合いがゴッホっぽい組み合わせだったこと、そして、この糸がわたしとパートナーの協力の上で出来上がったことから、テオの名前を拝借した。



 Theoを使って編むと、まるで夕暮れどきのような色になる。棒針と、かぎ針で編むのとでは表情も違ってくるから、それがとても面白い。(わたしはどちらも好き。)本当に気に入っている毛糸なので、今後、この毛糸を頑張って紡いで、編み物が好きな方に毛糸をお届けできるようになるといいな、とぼんやりと思っている。近い将来の目標です。

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