助け合える環境をなんとかつくりたいよね、って話


お土産のケーキを買いがてら、朝イチの飲酒。


 数年ぶりに、弟と会った。もろもろの関係で、北海道から東京に来ていたから。本当は、コロナのこともあり、会うのはやめておいた方がいいと思っていたのだけれど、私は一切外出していないし、弟はPCR検査を何度も行っていて陰性だったので。


 数ヶ月前に弟が東京に来たときには、コロナが落ち着くまでは会わずにいようって言っていたの。それは、こんなことをtwitterで見かけたから。

 年末年始の里帰りの際、実はコロナに無症状感染していて、実家のお父様に移してしまったケース。その方のお父様は重症化して、お亡くなりになったそうで。里帰りをした方は、ご自身のことをひどく責めていたし、後悔もしていた。周りからの目もあるだろうし、本当にいろんなことを考えて、この先も辛いだろうなって思ったんだよね。

 もし万が一、わたしがコロナに感染するようなことがあれば、持病的にも生きられないと思うから、同じようなことになってはいけないと思っていたわけです。でも、陰性ということがわかっているから、ようやくね。(こういう風に、言い訳をしないと遠くにいる家族に会うことができない状況であるのは、なんだかやっぱり悲しい。)


 弟に会うのは、かれこれ7、8年ぶりだったろうか。お互い、もう三十代になり、いろいろ変わったなと感じる。どちらもほんの少しでも大人になれているといいのだけれど、どうなんだろう。

 でも、以前よりも弟が楽しそうにしていることや、人生に前向きになっていることは、ただただ喜ばしい。姉だからとかそういうのはぬきにして、誰かがいろんな苦悩を経て、前向きに頑張っているのを見るのは、やっぱり心打たれるものがある。



 四月になるとね、毎年思い出すことがある。パートナーの幼馴染が亡くなった月だから。わたしはその方にはお会いしたことはないのだけれど、パートナーや、そのご家族から、いつも幼馴染の話は聞いていた。だから、他人という気はしなくて、亡くなったという話を聞いたときはすごく悲しくて。なにより、その人の最期や、それに至るまでのさまざまな出来事について思いを馳せると、なんでそうなってしまったんだろう、って思わずにはいられなかったから。

 ただ、やっぱり思うのは、どん底を経験していても、今どん底しか見えていなくても、死んだらそれで終わってしまうんだなっていうこと。わたしの弟だって、死ぬことを考えていたことがあるようだし、自暴自棄になりやすいところがある。わたし自身もそうだ。辛い経験を、今、現在進行形でしている人、どん底にいる人、みんなに言えることだけれど。

 パートナーの幼馴染は、多分、どん底にいる自分のまま、自暴自棄のまま、どこにも助け舟を出せなかったんだろうなと思う。(出していたサインを、だれにも拾ってもらえなかったのかもしれないし、適切な人に助けを出せていなかったのかもしれないし、そこらへんは、悔やんでも悔やみきれない)その点、わたしも、弟も、日々の生活のなかに、何らかの救いをみいだして、もがいてきたから今があるのだと思う。

 もちろん、乗り越えられる問題の度合いや、その人の一人一人の許容できる範囲も全然違うから、死を選ぶことしかできなくなってしまう人のことを責めたいわけではなくて。できれば、もっともっとどん底にいる人をサポートできるような環境なり、制度なり、社会なりにしていかないといけないなと思うし、人間としての人権感覚をもっと研ぎ澄ませないととは思う。他者の痛みにも、自身の痛みにも敏感で、それを認め合って、傷を癒しあえるような環境でなかったら、根本的な解決にはならないもの。(それには、やっぱり救済制度として、政治的な取り組みがもっと必要だし、人々の人権感覚が変わっていかなくてはいけないので、課題は山積みだけど。)


弟に作ってもらった大好物のお惣菜パン。


 先日、適応障害とともに生きているパートナーが、本当にメンタルの調子を崩していて、泣きながら仕事を早退してきたことがあった。そのときはどうなるかなと本気で心配になった。だから、お世話になっているメンタルクリニックの先生に相談してみようってなって、飛び込みで受診してもらった。先生は、やっぱり仕事の不安は、職場の方に共有して相談しましょうと言っていた。適切な人に、きちんと相談すること、そして、必要なときに手伝ってもらえる環境をつくること、そういうことがやっぱりとても大事なんだと思う。そういうふうにできない環境だったら、距離をおくしかないだろうし、別の形で相談できる先や、対処法を考えていかないといけないけれど、助け合える環境をつくることが、生存のためには必要なんだなと真剣に思う。

 だからこそ、パートナーとも、弟とも、それぞれが今抱えている問題は相談していきたいし、相談してもらいたいし、協力しあったり、助け合ったりできるような、網みたいな繋がりが必要だなと思う。リアルのお友達とも、ネットのお友達ともね。ゴールデンウィークのあとって、気持ちが落ち込みやすくなる時期だからこそ、こいういうことをきちんと大事な人たちと共有ておきたいなと思う。だって、やっぱり、みんなで楽しく生き抜きたいから。

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